2026年11月、アクセスサッポロで開催された 北海道ビジネスEXPO に、SenseFieldは Sapporo Business VILLAGE の一員として共同出展 いたしました。
北海道を代表する産業見本市の一つである本イベントは、道内外から多様な企業が参加し、最先端の技術や新しい取り組みを紹介する大規模展示会です。多くの来場者に足を運んでいただき、弊社としても非常に学びの多い貴重な場となりました。

■ 自動運転領域で磨いてきた LiDAR 認識技術
SenseFieldでは、これまで自動運転ソフトウェアの研究開発を通じて、LiDAR(Light Detection and Ranging)を用いた高精度の周辺環境認識技術を培ってきました。
自動運転においてLiDARは
- 周囲の地形・物体を3Dで正確に把握する
- 悪天候や暗所でも安定して検知する
- 走行に必要な安全性を担保する
といった重要な役割を担うセンサーです。
私たちはそのLiDARを最大限に活かすため、点群処理アルゴリズム、動体追跡、物体分類などの技術を蓄積してきました。
この知見を「自動運転だけに留めるのはもったいない」。
そう考えたことが、建設やインフラといった新たな領域への挑戦につながっています。
■ 建設機械の衝突防止ソリューションへの応用
北海道ビジネスEXPOでは、弊社が現在最も力を入れている領域の一つ、建設機械向けのLiDAR衝突防止ソリューション を展示しました。
建設現場では、
- 見通しの悪い作業環境
- 重機と作業員の接触リスク
- 夜間や悪天候時の視界不良
といった課題が日常的に存在します。
LiDARはこれらの課題に非常に相性が良く、周囲360°の安全確認をリアルタイムに行うことで、事故リスクを大幅に低減できます。
本展示でも、重機の死角となりやすい位置に人や障害物が侵入した際にアラートを出すデモンストレーションを実施し、多くの来場者の方から「実際の現場でも使いたい」「北海道の建設業にぴったりの技術だ」という声をいただきました。
■ リアルタイム体積計測ソリューションも展示
もう一つの目玉として紹介したのが、リアルタイム体積計測ソリューション です。
これは LiDAR で取得した3D点群データを用いて、
- 土砂や砕石の山の体積
- ストックヤードの堆積量
- 搬出量・投入量の可視化
をリアルタイムに行うものです。
従来は手作業や断面的な計測しかできなかった体積管理が、
簡単・迅速・高精度に 行えるため、建設DXにおいて非常に注目されています。
■ 北海道ならではの課題へ──除雪車向け衝突防止も視野に
北海道は全国有数の豪雪地域です。
そのため、除雪作業中における
- 見通しの悪さ
- 夜間作業の危険性
- 歩行者や車両との接触リスク
は常に大きな課題となっています。
私たちは、これまでの建設機械向け技術を応用し
「除雪車向け LiDAR 衝突防止システム」
の開発にも取り組みたいと考えています。
豪雪という北海道ならではの環境において、どのようにセンサーを安定的に動作させるか。
これこそが、北海道発のスタートアップである私たちが挑むべきテーマではないかと感じています。
■ おわりに
今回の北海道ビジネスEXPOでは、LiDAR技術が建設・インフラ領域において
「現場の安全」と「効率化」を実現する強力な武器となる
ことを改めて実感する機会となりました。
SenseFieldはこれからも、
北海道の産業に根ざし、現場の“しんどい”を軽減する
実用的で持続可能なソリューションの開発を進めてまいります。
ブースへお立ち寄りいただいた皆さま、誠にありがとうございました。
今後とも SenseField をよろしくお願いいたします。
